前回、「なんで勉強しなくちゃいけないの?」という問いについて書きましたが、今日はある本をご紹介したいと思います。

『勉強するのは何のため? 僕らの「答え」の作り方』
苫野一徳・著
日本評論社 2013年

この本は、「なんで勉強なんかしなきゃいけないの?」という問いに対し、哲学的な思考のエッセンスで答えようという本です。著者の苫野一徳さん(http://ittokutomano.blogspot.jp/)は現在熊本大学講師で、実はわたしの昔の研究会仲間です(10年ほど前、東京で「共生を哲学する研究会」を一緒にやっていました)。専攻は哲学・教育学で、哲学だけでなく教育に関する著書も多く執筆されています。

前回の記事で、「『なぜ勉強するのか』の答えは、『楽しく、自由な心で生きていくため』なのかもしれません。」と書きましたが、この本でも「自由」が大きなキーワードとなっています。

哲学にまったく興味が無かったわたしの家族も思わず夢中で読んでしまった本です。秋の夜長にいかがですか。とってもおすすめです。
 

【原田】

お子さんから「なんで勉強しなくちゃいけないの?」と聞かれたら、どう答えますか?

少し前にツイッターで話題になった投稿がありました。

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勉強をなぜするのか親に訊いたときに、コップを指して「国語なら『透明なコップに入った濁ったお茶』、算数なら『200mlのコップに半分以下残っているお茶』、社会なら『中国産のコップに入った静岡産のお茶』と色々な視点が持てる。多様な視点や価値観は心を自由にする」というようなことを返され凝り固まった考え方は悪なのではなく損だ、というふうに教えてくれたのは助かりました。だから自由にやればいいんだ、ぶつかったらごめんなさいすればいいんだ。

http://togetter.com/li/861254
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「多様な視点や価値観は心を自由にする」。いいですね。
勉強することによってその子の世界は無限に広がり、心は自由になっていく。

小学生の頃に百科事典や文学全集をむさぼるように読破した、というような子が時々いますが、もしかしたらそれは「多様な価値観を知り、心が自由になっていくおもしろさ」を実感としてつかんだ子なのかなと思いました。

「なぜ勉強するのか」の答えのひとつは、「楽しく、自由な心で生きていくため」なのかもしれません。


【原田】

三沢名曲アルバム(18)

こんにちは、三沢です。

今回ご紹介させていただく曲は、「いちょう並木のセレナーデ」です。
懐かしソング。
余分なことは言いません。

じっくり聴いてみましょう。





この小沢健二さんは、「子どもと昔話」という季刊誌で「うさぎ!」という連載をされています。
私はこの「うさぎ!」にすっかりはまっていて、何度も読んでいます。
興味のある方は読んでみてください。


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